孵化補助法(Assisted Hatching:AH)
受精卵は透明帯という殻に包まれています。受精卵は胚盤胞になったあと、収縮と拡張を繰り返して中の細胞だけが透明帯を破って外に脱出(孵化:ハッチング)しますが、このときにうまく透明帯が破れないと着床できない可能性があります。そこで、あらかじめ透明帯が破れやすくなるように処理を行うことをアシステッドハッチング(孵化補助法)といいます。
当院では、専用の赤外線レーザー照射装置を使用しています。
1. 培養器異常!
培養器に異常が発生すると警報が警備会社に伝送され、警備会社が速やかに状況判断を行って培養室責任者に連絡されます。連絡を受けた責任者が対応を行います。
2. 停電!
停電警報が警備会社に伝送されると、状況判断の後警備会社から院長に連絡されます。また、インバーター付自家発電機が作動し、40秒で現状復帰するように設計していますのでお預かりしている受精卵の培養に影響を与える可能性は低くなります。
3. 地震!
地震が起こった場合でも被害が最小限度になるよう、(株)不二越の免震装置(マグニクレードル)によって培養器を保守しています。
4. 入室管理
暗証番号式電子ロックシステムにより施錠・開錠が行われ、入室者が管理されています。
5. インターネットカメラの活用
インターネットカメラにより、培養室の遠隔監視・録画も行っています。
6.タンクの異常!
凍結胚を保存しているタンクに温度低下等の異常が発生すると温湿度データ計測機から緊急携帯に通知され、連絡を受けた培養士がすぐに対応を行います。